「好きなものを書き出す」ところまでは進んだものの、どれを選べば選考や提案の根拠になるのかが見えてこないことがあります。そこで手が止まるのは、発想力の問題ではありません。
テーマは思いつくものではなく、見せる相手から逆算して決めるものです。この記事は、副業や独立準備で仕事を取りにいく人を主に想定し、転職で応募する人にも使える形でまとめます。
平日は別の仕事があり、制作に使えるのが週10時間前後という前提も最初から織り込みます。読み終えたときに手元に残るのは、企画メモ1枚です。
所要の目安は、求人票を5件読む1時間と、架空の依頼元を決める要件メモの7欄を埋める1時間です。企画メモは、そこまでに決めた内容を書き写して作ります。
- 自主制作のテーマは発想ではなく、見せる相手からの逆算で決まること
- 求人票や募集文から4語(担当工程・使用ツール・対象顧客・成果指標)を拾い、設計条件に変える手順
- 架空の依頼元を要件メモの7欄で作り、面談で聞かれる3つの問いに答えられる状態にする方法
- 週10時間という制約で制作範囲を削り、企画メモ1枚に固めるまでの時間配分
自主制作のテーマが決まらない理由
相談者好きなものを書き出したのに、どれを選べばいいか決まりません。これは発想力が足りないということでしょうか?



いいえ、順番の問題です。見せる相手を先に決めていないため、候補を減らす基準がない状態になっています。
決まらない理由は3つあります。見せる相手が決まっていないこと、相手が何を確かめたいのかを知らないこと、週10時間という制約を後回しにしていることです。どれも発想力とは関係がありません。
「好きなものを書き出す」から始める方法が多いのですが、書き出しは候補を増やす作業で、減らす作業ではありません。選ぶ基準がないままリストだけ増やすと、かえって決められなくなります。
テーマは、相手→相手が確かめたい力→題材と依頼元→制約の4手順で決めます。この記事もこの順に進みます。
テーマはどう決める?見せる相手から逆算



相手はまだ1社に絞れていません。それでもテーマを決めてよいのでしょうか?



はい、相手を3種類に分けて、今いちばん狙いたい1つを仮に選べば進められます。残り2つは1本目では優先度を下げて構いません。
見せる相手は、直取引のクライアント、制作会社の発注担当、転職の採用担当の3種類です。同じ作品でも、どの相手に向けて設計したかで説明の仕方が変わります。
題材名だけでは、面談で選んだ理由を話せません。だから制作意図(誰に何をどう伝えるか)まで含めて決めます。
相手ごとに重視される点
| 見せる相手 | 重視されやすい点(編集部の見立て) | テーマ選びへの反映 |
|---|---|---|
| 直取引のクライアント | 自社の業種や課題に近いか | 相手の業種に寄せた題材にする |
| 制作会社の発注担当 | 出した要件に沿って作れるか | 条件を自分で設定し、守った形跡を残す |
| 転職の採用担当 | 進め方を説明できるか | 制作過程を言葉で残せる題材にする |
この表は求人票や募集文に明記された項目から編集部が推測したもので、選考基準そのものではありません。進め方を説明できることは、どの相手にも共通して役立ちます。
いま狙っている相手の行を選び、右端の列を設計条件として書き写します。
テーマの根拠は3つの問いで確かめる
採用や発注の内情は、外から確かめられません。そこで、面談や提案でくり返し聞かれる3つの問いにすぐに答えられる状態を、テーマに根拠がある状態と考えます。
| 聞かれること | 答えになる欄 |
|---|---|
| なぜこの題材か | 業種、困っていること、見てほしい成果 |
| なぜこの構成か | 見てほしい成果、現状の集客手段 |
| 制約の下で何を捨てたか | 制約、やらないこと |
右の列は、後半の「架空の依頼元を自分で作る」で埋める要件メモの7欄の名前です。答えに詰まる欄があれば、そこはまだ決めきれていないという目印になります。
求人票から確かめたい力を読み取る



求人票は情報量が多くて、どこを読めばいいのか迷います。全部読み込む必要がありますか?



担当工程・使用ツール・対象顧客・成果指標の4語だけで十分です。1件10分を目安に線を引いていきます。
4語がそろえば、「こういう条件で手を動かせる人を探している」という1文に要約できます。その1文が、そのまま自主制作の設計条件になります。
材料は2つです。1つは応募先の求人票です。まだなければ、求人サイトの検索結果か、クラウドソーシングの案件募集文で代用します。もう1つは、厚生労働省の職業情報提供サイト(日本版O-NET/愛称 job tag)の職業解説ページです。
job tagの「Webデザイナー(Web制作会社)」には、依頼主との打合せからコンセプト決定、仮案の作成までの工程が並びます。続いて素材の加工、動作確認、公開後のメンテナンスまでが並びます。
書かれているのは、絵を描く工程だけではなく、条件を聞き取ってから公開後まで通す一連の進め方です。これは選考基準ではなく、その仕事の業務範囲を示したものです。
出典:厚生労働省 職業情報提供サイト job tag Webデザイナー
求人票から拾う4語
応募先が決まっているなら、求人ページをコピーしてメモアプリ上で色分けし、次の4種類に線を引きます。所要は1件あたり10分が目安です。
- 担当工程:ヒアリング、構成、デザイン、実装、撮影、編集、入稿のうちどこを任されるか
- 使用ツール:指定されているソフトやCMSの名前
- 対象顧客:BtoBか地域店舗か、業種の指定があるか
- 成果指標:問い合わせ数、採用応募、視聴維持率など、何で評価される仕事か
4語を確かめたい力に言い換える
拾った語は、そのままでは題材にならないため、確かめたい力に言い換えます。求人票から分かるのは書かれた文面だけです。言い換えは、あくまで読み手の解釈です。
| 求人票にある記載 | 確かめたい力(文面からの読み取り) |
|---|---|
| 成果指標が書かれている | 数値目標から逆算して設計できること |
| 担当工程にヒアリングや打合せがある | 条件を聞いて設計に反映できること |
| 使用ツールの指定がある | 指定された環境で完結できること |
| 対象顧客に業種の指定がある | その業種の顧客像を想像できること |
求人票1件で読み取りを試す
求人票の文面(例):地域の飲食店と工務店を中心に、サイト改修とLP制作を担当します。ヒアリングから構成、デザイン、Figmaでのデータ作成までをお任せします。問い合わせ数の改善が目標です。
4語を拾うと、担当工程はヒアリングから構成とデザインまでです。使用ツールはFigma、対象顧客は地域の飲食店と工務店で、成果指標は問い合わせ数です。
読み取れる力は4つです。条件を聞いて設計に反映すること、Figmaで完結すること、地域店舗の顧客像を描くこと、問い合わせ数から逆算することです。
ここまで来れば、題材の候補を出せます。たとえば、地域の工務店のサイトを観察して課題を1つ見つけ、その1画面を架空の社名に置き換えて作り直す、という題材です。
実在サイトは課題を見つけるために見るだけで、作って公開するのは架空に置き換えたほうです。写真やロゴ、文章も自作するか、利用条件が明示された素材に差し替えます。
応募先がまだ決まっていないとき
作品を用意してから応募する順番なら、手元に求人票はありません。その場合は、求人票を探すこと自体を作業に組み込みます。所要は1時間弱が目安です。
- 求人サイトで希望職種と勤務地を入れて検索し、応募したい求人を5件保存する(20分)
- 5件それぞれで、担当工程、使用ツール、対象顧客、成果指標の4語を書き出す(線は引かず1件5分、計25分)
- 3件以上に共通して出てきた語を、自分の設計条件として採用する(10分)
1件だけを見ると、その会社固有の都合に引きずられます。5件を並べて共通項を残せば、その職種でくり返し求められている条件が見えます。
受注を狙うなら、求人票の代わりに案件の募集文を5件保存します。拾う4語は同じで、書かれていない条件は自分で仮置きし、提案文に明記します。
拾った語を題材に変換する
拾った語を確かめたい力に言い換え、そこから題材に変えます。job tagの職業解説にあるタスク項目を参照すると、言い換えやすくなります。
| 職種 | 職業解説にある業務 | 確かめたい力 | 自主制作の題材例 |
|---|---|---|---|
| Webデザイン | 依頼主との打合せ、コンセプト決定、仮案の作成 | 要件に沿って画面を設計し直すこと | 課題を1つ設定した縦1枚のLP/既存サイトの1画面の作り直し |
| グラフィック | 予算と納期の確認、デザイン案のプレゼン | 意図を言葉で説明すること | 条件付きの販促物一式/A4チラシと同内容のSNS画像 |
| イラスト | 図案やテーマの打合せ、参考資料の収集 | 指定条件に合わせて描き分けること | 同一モチーフの用途別3点/手順を説明する作業カット |
| 映像編集 | 素材の取捨選択、不要部分のカット、字幕作成 | 尺と構成を管理すること | 同じ素材の30秒版と15秒版/職場紹介60秒 |
| ライティング | 広告の意図と商品の特徴を理解する、コピーの方向性を決める | 読み手の行動を設計すること | 同一商材の記事とLPコピー/価格の伝え方違い2案 |
各行の業務の出典はjob tagの職業解説ページです。5職種のURLは、末尾の「参考文献・出典」にまとめています。
表の題材例をそのまま使うだけでは、面談で「なぜこの題材か」に答えられません。業務と確かめたい力の2列を自分の応募先に合わせて書き直すと、その場で選んだ理由を話せます。
好きなことと確かめたい力を重ねる



相手が確かめたい力と自分の関心が、うまく重ならないときはどうすればよいですか?



関心から探すのをやめ、直近1週間で不便だった場面を1つ思い出してください。その不便が、そのまま取り組む課題になります。
題材は、まず読み取った力と自分の関心が重なるところから選びます。好きなものの書き出しは、ここで初めて使います。重ならなかった関心は、1本目では使いません。
紙を左右2列に分けます。左に求人票から読み取った確かめたい力、右に自分の関心を並べ、重なる組み合わせに丸を付けます。関心は、よく使うサービス、調べるのが苦にならない業界、気になっている不便の3種類から拾います。
候補が5個以上なら3問で絞る
丸が5個以上付いたら、次の3問すべてに「はい」と答えられるものだけ残します。
- 週10時間で完成するか(総作業40時間以内)
- 完成後、成果を言葉で説明できるか(誰の何が、どう良くなった設定か)
- 続編を作れるか(同じ設定で2本目に展開できるか)
1問目は、40時間で終わるかどうかを大まかに見れば十分です。3問すべてに当てはまる候補は少ないので、たいてい1〜2個まで絞れます。それでも複数残ったら、応募先の業種に近いほうを選びます。
候補がゼロなら日常の不便から拾う
丸が1つも付かない場合は、関心から探すのをやめます。代わりに、直近1週間で不便だった場面を1つ思い出し、観察メモとして書き留めます。
観察メモの例:歯科医院の予約ページで、営業時間と休診日が別ページにあり、確認のために3回戻った。
このメモから、業種は地域の歯科医院、困っていることは初診の人が診療日をその場で確認できないこと、見てほしい成果はWeb予約の完了数と決まります。次の「架空の依頼元を自分で作る」で埋める要件メモの7欄のうち、3欄が埋まった状態です。作るのは実在の医院の作り直しではなく、同じ不便を抱えた架空の医院の予約画面です。
架空の依頼元を自分で作る



依頼元を自分で作ると、ただの作り話になってしまう気がします。設定に意味はありますか?



あります。要件メモの7欄を埋めると、作るものと作らないものが同時に決まります。それが、制約と判断の順序を話す材料になります。
題材が決まったら、依頼元を自分で作ります。ここを飛ばすと、「誰のために何を解決したのか」を説明できません。
設定に現実味を持たせたいときは、公的統計を参考にします。総務省の調査では、常用雇用者100人以上の企業のうち自社のホームページを開設している割合は93.3%、記入例に使う建設業は97.2%でした。
ただし、この調査に従業員が数名の事業者は含まれていません。地域の小さな店舗については、この数値からは分かりません。
※ここから先は予測を含みます。一定規模以上の企業ではほぼ開設済みのため、その層を顧客に持つ制作会社の求人では、改修の仕事が中心になりやすいと考えられます。
作るものは、規模のある会社なら既存サイトの改修、地域の小規模店舗ならサイトがない前提の新規1枚と使い分けます。決め手は応募先の担当工程で、「改修」や「リニューアル」と書いてあれば改修を選びます。
要件メモの7欄
依頼元の設定は、A4用紙1枚の要件メモに書きます。欄は次の7つです。右端の列は、埋めたつもりで埋まっていない状態の見分け方です。
| 欄 | 書く内容 | 書けていない状態の見分け方 |
|---|---|---|
| 業種 | 何を売っているか | 「サービス業」のように業界名で止まっている |
| 規模 | 従業員数、店舗数 | 数字がなく「小さい会社」で終わっている |
| 現状の集客手段 | 既存サイト、チラシ、SNS、紹介 | 手段名だけで、いまどれが効いているかが分からない |
| 困っていること | 誰に届いていないか | 「誰に」が抜けている |
| 見てほしい成果 | 問い合わせ、来店予約、応募 | 測れない言葉になっている |
| 制約 | 予算、期日、使える素材 | 「特になし」と書いている |
| やらないこと | 今回は触れない範囲 | 空欄のまま、全部やる前提になっている |
右端に1つでも当てはまる欄があるなら、そこはまだ設計条件になっていません。先に進んでも、作りながらもう一度この欄へ戻ることになります。
Webデザインの記入例
要件メモの7欄を、工務店のLPを例に埋めると次のようになります。
| 欄 | 記入例 |
|---|---|
| 業種 | 地域の工務店(創業18年、社名は架空) |
| 規模 | 従業員9名、1拠点 |
| 現状の集客手段 | 既存サイトはあるが更新が止まり、紹介とチラシが中心 |
| 困っていること | 30代の施主候補に施工事例が届いていない |
| 見てほしい成果 | 見学会の申込数 |
| 制約 | 撮影費なし、既存写真のみ使用 |
| やらないこと | 採用情報の刷新 |
ここまで書けば、作るものは「施工事例と見学会申込に絞った1枚のLP」に決まります。
制作意図は要件メモから書き起こす
説明の型は「誰の何を、どんな制約の下で、何を根拠にこう判断したか」の順です。要件メモの内容を文章にすると、次のようになります。
制作意図(例):創業18年の工務店で、30代の施主候補に施工事例が届いていない、という設定です。撮影費がゼロで既存写真しか使えないため、点数で見せる構成は捨て、見学会の申込までの導線を1枚に絞りました。申込ボタンの位置と記入項目の数は、成果を申込数で測る前提で決めています。
上手さではなく、制約と判断の順序を話せることが、実案件0件の段階での材料になります。ここまで埋まれば、面談で聞かれる3つの問いに、要件メモを読み上げるだけで答えられます。
制約で削り企画メモ1枚に固める



週10時間しか取れません。それでも1本を完成まで持っていけますか?



はい、着手前に画面数や尺の上限を決めれば収まります。総作業40時間以内に入らない範囲は先に削ります。
最後の手順では、ここまでの決定を企画メモ1枚にまとめます。新しい材料は足さず、これまでに決めた内容を写して、制作範囲と期限を書き足すだけです。
企画メモの7欄
| 欄 | 転記元・書く内容 |
|---|---|
| 見せる相手 | 「相手ごとに重視される点」の表 |
| 確かめたい力 | 4語を言い換えた表の右列 |
| 題材 | 好きなことと確かめたい力が重なるところ |
| 架空の依頼元の設定 | 要件メモの7欄 |
| 成果の見せ方 | 要件メモの「見てほしい成果」 |
| 制作範囲 | 画面数、尺、文字数 |
| 期限 | 着手日から4週間以内 |
企画メモの7欄のうち5欄が埋まったら着手してよい、と決めておくと手が止まりません。残り2欄は仮で埋め、作りながら確定させます。
週10時間に収める範囲の切り方
範囲は、作りながら決めると膨らみます。着手前に数量で上限を決めます。LPなら1画面、サイトなら3ページまで、動画なら本編30秒と短縮版15秒、記事なら3,000字と見出し構成案までとします。
下の時間配分は、着手前に自分で決める上限の例です。実測値ではありません。
| 工程 | LP1枚 | 映像編集 | イラスト3点 | ライティング |
|---|---|---|---|---|
| 要件メモ | 1時間 | 1時間 | 1時間 | 1時間 |
| 参考収集と構成 | 3時間 | 4時間 | — | 9時間 |
| 下書き(ワイヤー・ラフ・粗編集) | 4時間 | 10時間 | 6時間 | — |
| 本制作(デザイン・着彩・執筆) | 15時間 | 4時間 | 24時間 | 12時間 |
| 仕上げ(実装・字幕・調整・推敲) | 10時間 | 8時間 | 4時間 | 4時間 |
| 制作意図の文章 | 2時間 | 2時間 | 2時間 | 2時間 |
| 予備 | 5時間 | 5時間 | 3時間 | 4時間 |
| 合計 | 40時間 | 34時間 | 40時間 | 32時間 |
「—」の工程は別の行に含めています。前提は、映像編集が30秒版と15秒版の2本、イラストが同一モチーフ3点、ライティングが3,000字と構成案です。デザインデータまでが担当工程なら、LPの仕上げ10時間を外して30時間で組みます。
上限の数量は、応募先の担当工程に合わせて増減させます。1週目の10時間でワイヤーフレームまで届かなければ、その時点で制作範囲を半分に削ります。削った判断も「週10時間だったため申込までの導線に絞った」と制作意図に書けます。
まとめ
- ✓ 相手から逆算する:テーマは思いつくものではなく、直取引・制作会社・採用担当のどれに見せるかを先に決めて絞り込みます。
- ✓ 4語を設計条件にする:求人票や募集文から担当工程・使用ツール・対象顧客・成果指標を拾い、そのまま自主制作の設計条件にします。
- ✓ 題材を選び、要件メモの7欄で依頼元を作る:業種から「やらないこと」までを埋めると、作るものと作らないものが同時に決まり、制作意図も書き起こせます。
- ✓ 制約で削って1枚に:週10時間・総作業40時間以内に入る範囲へ絞り、企画メモの7欄のうち5欄が埋まった時点で着手します。
自主制作のテーマは、発想力の勝負ではなく順番の問題です。順番どおりに進めれば、候補は1本に絞れます。
次の一歩は、目的によって2つに分かれます。求人に応募するなら求人票を、受注を狙うなら案件の募集文を、今日のうちに5件保存します。「応募先がまだ決まっていないとき」の3つの手順どおりに進めれば、所要は1時間弱です。
4語を書き出せば、企画メモの7欄は明日には埋まります。作品本体の見せ方と媒体選びは、ポートフォリオ本体の構成と媒体選びで続きを確認できます。
よくある質問
- 自主制作は架空の案件でもよいですか?
-
はい、架空の依頼を自分で設定した作品でも材料になります。評価されるのは案件の実在性ではなく、条件を決めて判断した過程を説明できるかどうかです。設定であることは隠さず、制作意図のなかで明示してください。
- 作品は何点そろえればよいですか?
-
最初から点数を増やす必要はありません。説明まで仕上げた1本を完成させ、同じ設定で2本目に展開するほうが早く形になります。点数よりも、1本ごとに意図を語れるかどうかが見られます。
- 二次創作をポートフォリオに載せてもよいですか?
-
既存のキャラクターや作品を題材にしたものは、権利者が定める利用条件の範囲を越えると公開できません。公開前に原作の二次創作ガイドラインを確認し、商用利用の可否を見てください。判断がつかない場合は、オリジナルのモチーフに差し替えるのが安全です。
- 未経験や学生でも同じ手順で進められますか?
-
はい、手順は同じです。実務経験の有無にかかわらず、求人票や案件募集文は誰でも読めるため、そこから条件を拾う部分に差は出ません。スクールの課題を使う場合は、自分で要件を足してから作り直すと説明できる作品になります。
- 実在する店舗を勝手にリデザインして公開できますか?
-
観察して課題を見つけるところまでは自由ですが、そのまま作り直したものを公開するのは避けてください。社名やロゴ、写真、文章には権利があり、無断での再利用は問題になります。架空の社名に置き換え、素材は自作するか利用条件が明示されたものに差し替えます。
参考文献・出典
本文で参照した公的統計と公的情報は、次の7件です。
- 総務省 令和7年通信利用動向調査報告書(企業編)
- 総務省 令和7年通信利用動向調査の結果(報道資料)
- 厚生労働省 職業情報提供サイト job tag Webデザイナー(Web制作会社)
- 厚生労働省 職業情報提供サイト job tag グラフィックデザイナー
- 厚生労働省 職業情報提供サイト job tag イラストレーター
- 厚生労働省 職業情報提供サイト job tag 映像編集者
- 厚生労働省 職業情報提供サイト job tag コピーライター
最終更新: 2026-10-07/引用データは2025年8月末時点です。数値の出典は総務省 令和7年通信利用動向調査(企業編)です。
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