納期が重なっていることに、前日の夜になって気づく。
打ち合わせで「次はいつ空きますか」と聞かれて、その場で答えられない……。
独立して1〜3年目、取引先が2〜4社になったころに起きやすい詰まり方です。
予定表はGoogleカレンダーにあるのに、入っているのは打ち合わせだけです。作業のタスクは頭の中とチャットの履歴に散っています。
空きは記憶をたどって答えることになります。
原因はやる気ではなく、予定の置き場所が分かれていることです。
この対策ですが、結論から書くと、多くの人はGoogleカレンダーとGoogle ToDoリストの2本で足ります。同じ予定表を継続して見せる相手がいるときだけ、カレンダー側をTimeTreeに替えます。
では、その境目はどこにあるのでしょうか。
- 多くの人はGoogleカレンダーとGoogle ToDoリストの2本で足りる理由
- 共有相手の有無と日程調整の頻度で決まる、4パターンの組み合わせ
- 無料プランでどこまで回るか(上限に当たるのはTodoistのプロジェクト5件)
- 納期・着手日・入金予定日の3点だけを登録して、空き時間を画面で答える手順
フリーランスの予定管理が崩れる3つの原因
相談者予定表は使っているのに、どうして納期の重なりに気づけないのでしょうか?



予定の置き場所が分かれているためです。崩れ方を3つに分けて確かめます。
崩れ方には型があります。次の3つです。
- 納期の重なりに直前で気づく
- 追加の依頼に即答できない
- 気づくと休みの日が作業で埋まっている
2020年の内閣官房調査では、業務委託を受けている人のうち取引先が1社だけなのは4割でした。裏を返せば、残りの多くは2社以上を同時に抱えています。
しかもフリーランスの定義には、従業者を雇わないという条件が含まれます。連絡の入口も納期の置き場所も相手の数だけ増えるのに、さばく人は自分しかいません。
重なりは、見えないだけです。
会社員のときに上司や事務担当が持っていた「誰がいつ何をするか」を、いまは自分の頭が引き受けています。足りないのは意志ではなく、重なりが映る画面です。
予定が複数の場所に散っている
打ち合わせはカレンダー、作業タスクはメモアプリ、依頼の詳細はチャットの履歴。どれか1つを開いても、全体像は出てきません。
CHECKいま動いている案件すべてのタスクと納期を、3分以内に1つの画面で確認できますか?
確認できないなら、この型に当てはまります。
取引先が増えるほど分散は加速し、記憶でカバーできる量をすぐに超えます。
だからこそ、どこか1か所に集める設計が先に要ります。
作業時間を見積もらずに引き受けている
納期は「終わっている必要がある日」でしかありません。そこに至るまでの作業時間は、カレンダーのどこにも押さえられていない状態です。
CHECK今週あと何時間、実際に手を動かせるか即答できますか?
即答できないなら、作業時間がどこにも押さえられていません。
たとえばWebサイト1本の制作に実働20時間かかるとします。職種で桁が変わるので、ここでは仮の数字として読んでください。その20時間がどこにあるかを言えないまま次を受けると、同じ週に2つの山が重なります。
前日まで気づかないのは当たり前です。着手日も所要時間も、カレンダーに入っていません。重なりが映る場所が、どこにもないからです。
入金までの予定が入っていない
納品して終わりではなく、請求を送り、入金を確認するところまでが1件の案件です。ところが請求送付日と入金予定日をカレンダーに入れている人は多くありません。
CHECK今月末までに入る金額と、その入金日を言えますか?
言えないなら、月末にまとめて請求作業が発生します。
入金されていないことに、翌々月まで気づかないこともあります。納品日と入金日のあいだにある工程を、予定にしていないためです。
売上の見通しが立たないと、稼働の判断も鈍ります。今月あといくら入るのかが分からないまま、単価の低い依頼を埋め合わせのように受けてしまいます。
アプリを選ぶ前に決める4つの条件



機能が多いアプリほどよく見えてしまいます。何を基準に選べばよいですか?



比べる条件を4つに絞ります。機能の多さは基準に入れません。
管理アプリは3つに分かれます。時間の枠を押さえるカレンダー型、やることを分けるタスク管理型、かかった時間を測る時間記録型です。
入れるのは最初の2つで足ります。時間記録型は、見積もりと実績のずれが原因だと分かってから足す位置づけです。Toggl Trackのように無料で始められるものがあるので、必要になってからで間に合います。
そのうえで、選ぶ条件を4つに決めます。機能の多さで比べると、多機能なものほど良く見えてしまうためです。
- 期限がカレンダーに出るか タスクに入れた納期が、無料のまま同じカレンダー画面に出るか
- 相手の負担が小さいか 取引先と共有するとき、相手にアカウント作成を強いないか
- 端末をまたいで同じか スマホとPCで同じ状態が見え、外で書いた予定が作業中のPCにも出るか
- 無料のまま回るか 取引先2〜4社の規模で、無料プランの上限に当たらずに実務が回るか
初期設定の速さは、この4つの条件に入れません。設定を作り込みすぎない進め方のほうを、後半の手順で扱います。
候補から外したアプリと理由
条件を置くと、外れるものが先に決まります。AsanaやWrike、Backlogには個人でも使える無料プランがありますが、ここでは候補にしていません。
権限管理や進捗レポートは、人数がいて価値の出る機能です。ひとりで使うと、設定の手間だけが残るという判断です。
ジョルテは、公式ページで無料枠の仕様を確認できなかったため見送りました。日程調整の専用ツールは、無料枠を確認できたTimeRexとCalendlyの2つに絞っています。
なお本記事は、Googleカレンダーを使っている人を前提にしています。iPhoneの純正カレンダーとリマインダーを主に使っているなら、当てはまらない部分があります。
無料プランでどこまで使えるかを比べる



無料のままで、仕事の予定管理は本当に足りるのでしょうか?



取引先2〜4社の規模なら足ります。公式ページの記載で上限を確かめます。
先に結論です。あとで示す組み合わせの表の2本には、案件数や取引先数の上限が公式ページに書かれていません。件数では詰まらない、と考えて差し支えありません。
上限が効いてくるのは、タスク側をTodoistへ乗り換えたときです。その境目は、このあとの小見出しで数字を確かめます。
次の表は、2026年8月時点で各社の公式ページに記載されていた内容です。出典は末尾の参考文献にまとめました。
| アプリ | 型 | 無料プランの上限 | 有料の目安 |
|---|---|---|---|
| Googleカレンダー | カレンダー | 無料のGoogleアカウントで利用可。予約スケジュールも個人アカウントで使える | 単体の有料プランなし |
| Google ToDoリスト | タスク | 無料で利用可。サブタスク付きのタスクは繰り返せない | 単体の有料プランなし |
| TimeTree | 共有カレンダー | ・共有人数の上限は記載なし ・広告あり ・ファイル添付とバーチカル表示は有料 | 月250〜300円 |
| Todoist | タスク | ・プロジェクト5件 ・フィルター3件 ・履歴1週間 ・共同作業者5人 | 月672〜894円 |
| Trello | タスク(ボード) | ・ボード10枚 ・コラボレーター10人 ・添付は1ファイル10MB | 月815円から |
| Notion | ノート兼タスク | ・1人ならページ無制限 ・ゲスト10名 ・ページ履歴7日 | 月1,650円 |
| Microsoft To Do | タスク | 無料で利用可 | 単体の有料プランなし |
7つとも、スマホとPCで同じ状態が見えます。差が出るのは電波が届かないときの扱いだけです。
Trelloの円換算は、税関公示の適用為替相場(2026年8月9日〜15日適用分)の1ドル163.04円で計算した参考値です。実際の請求はカード会社の換算レートによります。
公式ページで確認できなかったのは3つです。TimeTreeの共有人数の上限、TimeTreeへのタスク期限の表示、Microsoft To Doの予定表への自動表示。
料金と上限は改定されます。使う2本は、このあとの組み合わせの表で選んでください。
タスクの期限がカレンダーに出るのはどれか
タスクに入れた納期が、無料のままGoogleカレンダーに出るのはGoogle ToDoリストとTodoistの2つです。
| アプリ | 無料で出るか | 公式ページの記載 |
|---|---|---|
| Google ToDoリスト | 出る | 期限を入れたタスクはカレンダーの終日セクションに並ぶ |
| Todoist | 出る | Googleカレンダー側に出る。Todoistの画面でのカレンダー表示は有料 |
| Microsoft To Do | 確認できず | 予定表へ手動でドラッグする案内のみ。自動で並ぶ記載は見当たらず |
Google ToDoリストは、カレンダー左側の「ToDoリスト」の表示をオンにしておくのが前提です。オフのままだと、期限を入れても画面には出てきません。
Todoistで同期されるのは、未来の日付が入った個人プロジェクトのタスクです。
Todoistの無料枠はプロジェクト5件まで
Todoistへ乗り換えた場合に最初に当たるのは、個人プロジェクト5件の枠です。ここは、分け方で結論が変わります。
案件ごとにプロジェクトを1つ作ると、同時に5件動いた時点で埋まります。取引先ごとに1つへまとめれば、5社まで同じ枠に収まります。
TrelloとNotionは量では止まりません。Trelloはワークスペースあたりボード10枚、Notionは1人で使うかぎりページとブロックが無制限と記載されています。
ただしNotionの無制限は、1人で使う場合という条件付きです。取引先をゲストに招く運用を考えているなら、公式ページで現行の条件を確認してください。
共有相手が増えると変わること
数の上限より先に効くのは、相手にアカウントを作ってもらう手間です。取引先の担当者に「このアプリに登録してください」と頼める関係かどうかで、使える手段は変わります。
その点でGoogleカレンダーの予約スケジュールは負担が軽い方法です。予約する側がGoogleアカウントにログインしていない場合は、確認コードがメールで送られると記載されています。
相手に登録を求めずに済むのは、いまのところこの方法です。
4つの条件それぞれの結論
「アプリを選ぶ前に決める4つの条件」で挙げた項目に、ここまで確かめた内容を当てはめます。
- 期限がカレンダーに出るか 無料のまま出るのはGoogle ToDoリストとTodoistの2つ
- 相手の負担が小さいか 予約スケジュールのURLは相手の登録が不要。TimeTreeはアカウント作成を頼むことになる
- 端末をまたいで同じか 7つとも同期する。差が出るのは圏外の扱いだけ
- 無料のまま回るか 組み合わせの表の2本には件数の上限なし。Todoistだけプロジェクト5件が境目
優先する行が変われば、使う2本も変わります。分かれ目は、共有相手がいるかと、日程調整が週に何回あるかの2つです。
組み合わせの4パターンと選び方



候補は分かりましたが、結局どの組み合わせを選べばよいですか?



共有相手の有無と日程調整の頻度で分かれます。4つのパターンから近いものを選んでください。
分かれ目は2つです。同じ予定表を継続して見せる相手がいるかと、日程調整が週に何回あるか。この2つの組み合わせで、4つのパターンになります。
共有相手とは、同じ予定表を継続して見せる相手のことです。単発で日程を送るだけの取引先は、ここには数えません。
| 当てはまる条件 | 使う2本 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 共有相手なし・日程調整は月に数回 | Googleカレンダー + Google ToDoリスト | 期限が同じ画面に出る。追加の設定は不要 |
| 共有相手なし・日程調整が週に複数回 | Googleカレンダー(予約スケジュール)+ Google ToDoリスト | 空きの判定は設定したカレンダーが基準 |
| 共有相手あり・日程調整は月に数回 | TimeTree + Google ToDoリスト | 共有と期限の一覧が別画面になる |
| 共有相手あり・日程調整が週に複数回 | Googleカレンダー(予約スケジュール)+ Google ToDoリスト | 共有が外せなくなったらTimeTreeを3本目に足す |
3行目だけは、最初の条件(期限がカレンダーに出るか)を満たしません。共有を取るか、1画面を取るかのトレードオフです。
どれにも当てはまらないと感じたら、1行目から始めて足りない分を足すのが安全です。2本の構成は後から入れ替えられます。
タスク側はどの行でもGoogle ToDoリストが第一候補です。追加のアプリを入れずに始められます。TodoistやTrello、Notionへ移す合図は、このあとの向き不向きで確かめてください。
カレンダー型アプリの向き不向き



いまのカレンダーを替えるべきか、迷っています。判断の基準はありますか?



同じ予定表を継続して見せる相手がいるか、その一点で決まります。
カレンダー側はGoogleカレンダーとTimeTreeの2択で、分かれ目は同じ予定表を継続して見せる相手がいるかどうかです。
全部の機能を比べる必要はありません。月表示と週表示のどちらで頭を使うかという好みが、最後に効いてきます。
時間調整が多いならGoogleカレンダー
すでに打ち合わせをGoogleカレンダーに入れているなら、乗り換えは要りません。同じ入れ物のまま、作業の枠を足すのが最短です。
決め手は予約スケジュールです。受け付けられる曜日と時間帯を登録しておけば、「いつ空きますか」に記憶で答えず、URLを送って選んでもらえます。
設定の流れは次のとおりです。
- パソコンでカレンダーを開き、左上の「作成」から「予約スケジュール」を選ぶ
- 「通常時の空き時間」で、受け付ける曜日と時間帯を指定する
- 1枠の長さと、予約を受け付ける期間を決める
- 左側の「予約ページ」から「リンクをコピー」をクリックし、取引先に送る
落とし穴が1つあります。空きの判定は設定したカレンダーが基準なので、仕事用と私用でアカウントを分けていると、私用の予定を無視した枠を渡します。
専用の日程調整ツールを足す基準
予約スケジュールの基本機能は、個人のGoogleアカウントで使えます。一部の機能はGoogle WorkspaceかGoogle Oneが必要と記載されているので、使いたい機能が有料側かどうかは申し込む前に確認してください。
それでも専用ツールを検討するのは、次のどれかに当てはまるときです。
- 仕事用と私用など、複数のカレンダーの空きを1つにまとめたい
- 候補日をメール本文に文字で貼りたい
- 相手から日程を提示される商習慣がある
TimeRexのフリープランは、日程調整の回数が無制限です(複数人での調整は2人まで)。Calendlyの無料プランは、イベントタイプ1件と連携カレンダー1つまでです。
予定表を共有するならTimeTree
TimeTreeは複数人で1つのカレンダーを共有し、予定にコメントを付けられる作りです。家族や継続して動く相手と、同じ予定表を見ながら進めたいときに向きます。
共有には、相手にもTimeTreeのアカウントを作ってもらう必要があります。単発の取引先に登録を頼むのは負担の大きい選択です。
無料でも共有そのものは使えます。プレミアムで増えるのは、ファイル添付、最大3日間のバーチカル表示、広告非表示などです。
動作の軽さのように公式ページで確認できない差は、1週間使って判断してください。
TimeTreeにタスクの期限は映せません(公式に記載なし)。TimeTreeを選ぶなら、タスクは別画面で見る前提になります。
タスク管理型アプリの向き不向き



タスク側は、まず何から使い始めればよいですか?



Google ToDoリストで固定します。乗り換える合図もこの章で示します。
タスク側はGoogle ToDoリストで固定し、乗り換えの合図は取引先ごとの仕分けとフィルターが要るようになったときです。案件を列で見たいならTrello、資料と一緒に置きたいならNotionが代替になります。
分かれ道は3つです。
- 今日やることだけ並べたいか(リスト型)
- 案件ごとに進捗を並べて見たいか(ボード型)
- 案件メモや素材も1か所に置きたいか(ドキュメント兼用)
この3つは、後から入れ替えられます。最初の1本を当てにいくより、合図が出たときに動かせるようにしておくほうが速いです。
リスト型は今日やることに集中できる
Todoist、Google ToDoリスト、Microsoft To Doはリスト型です。今日の日付を開くと、今日やることだけが並びます。
Google ToDoリストは、Gmailやカレンダーの横から開けるのが強みです。できないことも明確で、サブタスクを設定したタスクは繰り返せません。
Todoistは、取引先ごとに1プロジェクト、そこに「今週締め切り」のフィルターを1つ、という構成が無料の枠に収まります。仕分けが要るようになったときの移り先として覚えておけば十分です。
Microsoft To Doは、普段の連絡がOutlookなら候補に入ります。Outlookタスクと統合されているため、メールから起こしたタスクがそのまま並びます。
ボード型とドキュメント兼用が向く場合
Trelloは案件を1枚のボードにして、「依頼受付」「作業中」「確認待ち」「納品済」の列にカードを動かす使い方に向きます。確認待ちで止まっている案件が目で分かるため、並行案件が多い人ほど効きます。
Notionは案件のメモ、参考リンク、原稿の下書きまで同じ場所に置けます。書きながら進める仕事なら、タスクと資料を往復する手間が減ります。
気をつけたいのは、作り込む余地が大きい道具ほど、案件が立て込んだ週に更新が飛ぶことです。飛んだ台帳は、その時点で信用できないものに変わります。
列を4つ作ったところで一度止めて、運用に入るのが続けるコツです。設計に半日かけてから止まるより、粗いまま動かすほうが残ります。
納期と入金日を1つの画面に置く手順



案件を受けたとき、何をどこまで登録すればよいのでしょうか?



納期・着手日・入金予定日の3点だけです。項目を増やすと更新が止まります。
1件の案件で登録するのは、納期・着手日・入金予定日の3点です。項目を増やすほど更新が止まるので、最初はこの3点に固定します。
- 案件を受けたら、納期をタスク側に期限付きで登録する(カレンダーの終日セクションに自動で出るので、予定としては入れ直さない)
- 想定の作業時間を出し、納期から逆算して着手日に作業の枠をカレンダーへ押さえる
- 入金予定日を、その案件の予定として1件だけカレンダーに入れる
- その案件の作業を3〜5個に分けて、タスク側に登録する
2つ目の逆算が中心です。実働20時間なら、納期の1週間前から1日4時間の枠を5日分押さえます。この枠が入っていれば、次の依頼が来たときに空きが目で見えます。
案件ごとの入金予定日とは別に、請求の作業日を月1回の繰り返し予定にします。直接取引なら請求書を作って送る日、クラウドソーシング経由なら出金を申請する日です。
打ち合わせ中にスマホで入れるのは2つ
外出先で追加依頼を受けたら、その場で入れるものを2つに絞ります。
- 納期を期限付きのタスクとして登録する
- 案件名だけを1行で書き足す
着手日の逆算と入金予定日は、PCに戻ってからにします。スマホで複数の週を見比べるのは打ち合わせの合間には無理があります。
電波が届かない場所でも、スマホアプリならその場で入力できます。AndroidとiPhone・iPadのアプリはオフラインでも予定を作成・編集でき、オンラインに戻ると同期されると公式ヘルプに記載されています。作成と編集ができないのは、PCブラウザのオフラインカレンダーのほうです。
予約スケジュールだけは例外です。スマホのカレンダーアプリでは作成できないと明記されているので、その場で枠を渡すなら、あらかじめ作ったリンクを送ります。
実働時間は過去2〜3件から概算する
20時間という数字をどこから持ってくるかが、独立して間もない時期の詰まりどころです。時間記録アプリがなくても、カレンダーに残った過去の案件から概算できます。
- 納品済みで、いま受けた案件と種類が近いものを2〜3件選ぶ
- カレンダーから、それぞれの着手日と納品日を拾う
- その期間のうち、実際に手を動かした日を数える(打ち合わせや移動だけの日は外す)
- 1日あたりの作業時間をかけて、1件あたりの実働時間を出す
出た数字は、そのままでは使いません。修正対応や素材待ちが入るので、まずは1.2〜1.5倍の幅で多めに枠を取ります。
同じ種類の案件が3件たまったら、この倍率を自分の実績に置き換えてください。予定どおり終わった案件と超過した案件の比率が、次の見積もりの根拠になります。
支払期日から入金予定日を出す
入金予定日は、契約書に書かれた締め日と支払サイクルから割り出します。8月20日納品で「月末締め翌月末払い」なら、入金予定日は9月30日です。金融機関の休業日にあたる場合は前後します。
フリーランス法では、報酬の支払期日を受領日から起算して60日以内で定めることとされています。起算点は納品日ではなく受領日なので、検収がある取引では後ろにずれます。
この60日は、すべての発注者に課されるものではありません。相手が一人でやっている事業者なら、契約で決めた支払期日が基準になります。
個別の契約が対象かどうかは本記事では扱いません。迷ったときはフリーランス・トラブル110番で相談できます。
請求書が要るのは直接取引に進んでから
クラウドワークスやランサーズなど主要なクラウドソーシングでは、サイト側の仮払いで決済され、受注者が請求書を出さないのが基本です。運営が発行する支払明細が、請求書の代わりになります。
請求書の書き方が必要になるのは、直接取引に進んだ場面です。案件の入り口を増やす段階なら、クラウドソーシングサイト比較(手数料と職種別の選び方)が先になります。
続けるための週15分の見直し方



登録まではできても、続けられる自信がありません。コツはありますか?



週の始めに15分、やることを3つに固定します。飛ぶなら項目を減らします。
見直しは週の始めに15分、やることは3つに固定します。作った予定表は、更新が止まった時点で使えなくなるためです。
- 今週の作業可能時間から、確定している作業の時間を引いて残り時間を出す
- 遅れているタスクについて、納期を取引先に相談するかどうかを判断する
- 入金予定日を過ぎて着金していないものがないかを確認する
1つ目が、追加依頼への即答を支えます。作業可能時間が30時間、確定作業が22時間なら、残りは8時間です。「今週はあと8時間、来週は15時間あるので、10時間程度なら来週前半で入ります」と答えられます。
2つ目は、遅れを早く伝えるための工程です。着手日を押さえてあれば、遅れは着手の時点で見えます。納品日の前日に謝るのと、1週間前に相談するのとでは、相手の受け止め方が変わります。
続かなくなったら項目を減らす
見直しは、忙しい週から順に飛びます。実施した週だけ日曜に「見直し済み」の予定を1件入れておくと、飛んだ週があとから数えられます。
2か月ほど続けると、週1回の見直しを何回できたかが比率で出ます。飛んだ週の直前に何があったかを並べると、納品の直前週なのか、打ち合わせが重なった週なのか、崩れる条件が見えてきます。
条件が分かれば手も打てます。崩れやすい週だけ見直しを金曜に前倒しする、その週は新規の依頼を受けない、といった調整ができます。
できた週より飛んだ週が多くなったら、乗り換えではなく項目を減らします。3点が重いなら納期と着手日の2点に絞り、それでも止まるならカレンダーだけの運用に戻します。縮小して残ったものが、いまの自分に合う最小構成です。
有料や時間記録を足すタイミング
課金や道具の追加は、症状が出てから決めるほうが無駄になりません。目安は、無料プランの上限に実際に当たったときと、共有相手が増えたときの2つです。
Todoistなら、プロジェクトの枠が足りなくなったときです。終わった作業の履歴を、無料の範囲より前までさかのぼりたい場面が続いたときも合図になります。TimeTreeなら、広告表示が打ち合わせ中に気になったときが分かれ目です。
時間記録型を足すのは、見積もりと実績のずれが繰り返し起きているときです。3件続けて枠を超えているなら、感覚ではなく記録で見積もりを直す段階です。
新しいアプリを増やす前に、いま入れている2本の使い方を見直してください。多くの場合、足りないのは機能ではなく、着手日を押さえる習慣のほうです。
まとめ
- ✓ 基本は2本:Googleカレンダーで時間の枠を押さえ、Google ToDoリストで納期を管理します。期限は同じカレンダー画面に出ます。
- ✓ 替えるのは1か所だけ:同じ予定表を継続して見せる相手がいるときだけ、カレンダー側をTimeTreeにします。タスク側は変えません。
- ✓ 登録するのは3点:納期・着手日・入金予定日に固定します。着手日の枠が入っていれば、追加依頼にその場で答えられます。
- ✓ 続ける仕組み:週の始めに15分、残り時間・遅れ・入金の3つだけ見直します。飛ぶ週が増えたら項目を減らします。
今日やることは2つです。1つは、組み合わせの表から自分に近い行を選び、2本の名前をメモに書くこと。もう1つは、案件を1件選び、納期から逆算した着手日の枠をカレンダーに入れることです。
合わせて15分もかかりません。その1件が入った状態で次の依頼が来たとき、空き時間を記憶ではなく画面で答えられます。
2本を決めて着手日を入れたら、次は請求と入金の型です。請求書の書き方(個人事業主の必須項目・インボイス・源泉徴収)に進んでください。
よくある質問
- 紙の手帳と併用しても問題ありませんか?
-
併用しても構いませんが、納期と着手日はアプリ側だけに置いてください。同じ情報を2か所に書くと、片方が古くなったときにどちらが正しいか分からなくなります。手帳は当日のメモや打ち合わせの記録に用途を限ると、二重管理になりません。
- 途中でアプリを乗り換えるとき、これまでの予定は移せますか?
-
カレンダーはiCal形式などの書き出しと読み込みに対応しているものが多く、過去の予定ごと移せる場合があります。タスク側は移行手段がアプリごとに異なるため、乗り換え前に公式ヘルプで書き出し機能の有無を確認してください。移せない場合でも、進行中の案件だけ手で入れ直せば実務は回ります。
- 通知はどのくらい設定しておくとよいですか?
-
通知を増やすほど見なくなるので、着手日の枠と入金予定日の2種類に絞るのがおすすめです。納期当日の通知は、その時点で打てる手がないため優先度は下がります。通知が多くて無視するようになったら、鳴らす予定の種類を減らしてください。
- 仕事用とプライベートでカレンダーを分けたほうがよいですか?
-
分けても構いませんが、空き時間を判定する画面には両方を重ねて表示してください。片方だけを見て枠を渡すと、私用の予定と重なります。日程調整のリンクを使う場合は、どのカレンダーを基準に空きを判定する設定になっているかを事前に確かめてください。
- 経費や売上の管理も、同じアプリでまとめられますか?
-
予定管理アプリは日付と時間を扱う道具なので、金額の集計には向きません。カレンダーに入れるのは入金予定日までとし、金額の記録は会計ソフトや表計算に分けたほうが、どちらも更新が続きます。入金の確認だけを予定として持つ形が、負担が軽い分け方です。
参考文献・出典
本記事の料金・上限・対応端末・連携条件は、2026年8月に各社および各機関の公式ページで確認した記載です。
- 総務省統計局 統計Today No.197(令和4年就業構造基本調査)
- 内閣官房日本経済再生総合事務局 フリーランス実態調査結果(令和2年5月・全設問回答7,478人)
- 公正取引委員会 フリーランス法特設サイト
- 公正取引委員会 フリーランス法Q&A
- 税関 外国為替相場(2026年8月9日〜15日適用分)
- Google カレンダー ヘルプ 予約スケジュールを作成する
- Google カレンダー ヘルプ 予約スケジュールを共有する
- Google カレンダー ヘルプ オフラインで使用する(パソコン)
- Google カレンダー ヘルプ オフラインで使用する(Android)
- Google カレンダー ヘルプ オフラインで使用する(iPhone・iPad)
- Google カレンダー ヘルプ タスクを作成、管理する
- Google Tasks ヘルプ Google ToDo リストの概要
- Todoist 料金プラン
- Todoist ヘルプ プロプランの料金改定
- Todoist ヘルプ タスクやプロジェクトなどの利用制限
- Todoist ヘルプ カレンダー連携機能を使う
- Todoist ヘルプ オフラインで Todoist を使う
- Todoist ダウンロード
- Trello 料金プラン
- Trello 対応プラットフォーム
- Notion 料金プラン
- Notion デスクトップアプリ
- TimeTree プレミアム
- TimeTree PCやタブレットでも利用できます
- Microsoft To Do
- Microsoft サポート Outlook で To Do を使用してタスクを管理する
- Microsoft サポート タスクを予定表にドラッグする
- TimeRex 料金プラン
- Calendly Pricing
- Toggl Track Pricing
最終更新: 2026-08-30/統計は令和2年・令和4年、料金と仕様は2026年8月時点です。
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